新型コロナウイルスとSCM

いよいよ日本でも緊急事態宣言が発令されそうな、様相を呈してきました。先日、難を逃れてマニラから日本に帰国された友人と会いましたが、マニラの外出禁止令は、かなり厳しいようです。コンドミニアムから外出時には、ガードに許可証を貰って(数の制限もあるらしい)で、外出できるそうですが、そのガードが高飛車の態度(袖の下も欲しくて)のようです。また外出中にも警備の警察などがいて、怖いようです。こうしたなか、ローカルも仕事には行けないので、ひっそりと暮らしているようです。マニラ郊外の居住地でも、日本で言う自治体毎(フィリピンではバランガイといいます)に、その統制がされていて、外出ができないようです。一旦その地区を外出してしまうと、中に入れなくなうようです。食料の買い出し、水の確保なども、それと此れからは、お金もなくなり、生活の困窮度合いは増してくるはずです。彼らは、本当にお金を貯める事ができない国民性で、給料の支払いは、いまだ月給制にできない(使ってしまうから)なのですから。また、そのコロナウイルスの流行実態がよく解らない貧しい国々でも、こうした状況は予想できますが、この苦境をなんとか生き延びてもらいたいと、願うばかりです。

 今週の大きなトピックスは、1)中国から始まったマスク外交 及び2)フェイクニュースの悪意的及び善意的拡散です。マスク外交の話題を経済学の視点から言うと、生産者が強いプロダクトアウトといわれるマーケティングコンセプトの初期段階に立ち戻っている、ということです。もちらん、その製品の品質、顧客ニーズをとらえている製品が前提になっていますので、また違った事かもしれません。ただ、生産者がこれほど強く、世界外交ができるということは、なんだ、やっぱりプロダクトアウトで、生産をしっかり確保しなければ、こうした危機にはやはり弱い、という事を感じさせるニュースでした。

 2番目のフェイクニュースにまつわる事件は、テレビでも放映されていましたので、事の重大性は、ますます、社会問題でまた、人類に課せられた大きな課題の一つといえます。

 コロナ疲れと言われますが、日本でもいよいよ行動の制限が本格化するという、まだまだ先の見通せない状況です。そんな状況下でもある時間は同じですので、ムダにしないよう、アイデアを絞って有意義に生活を楽しみましょう!!