コロナとWEB教育

 今日の日経新聞に国際教養大学学長の鈴木典比古さんの寄稿がありました。その中で、オンラインで『授業の境同時発信』を今後進化させていくという内容がありました。今まで、確かに大学教育はじめ各段階での教育方法に大きな変革が有ったかというと、全く無かったとも言えます。少なくとも小職が、大学キャンパスを通っていた頃と今の学生生活を見ていても、大きな変化が有ったとは感じません。実は、バイトで塾の講師をさせて頂いていますが、相変わらずの受験勉強でそのシステム自体は全く変わっていません。ただ、昔と大きく違うのは、昔高学年でやっていた内容を、今の低学年化している事です。それにより、小学校で単元により落ちこぼれている子供が多いと感じます。子供により塾で教えれる時間で、理解できる子供は良いのですが、色々な説明を多方面からしてあげて、やっとの子供もいます。それでも時間がなく、子供もいやになてしまい、この理解不能な単元は置いてきぼりです。塾での時間では時価が無く、後は学校の授業か、自宅での自習です。

 WEB授業は、小職もYOUCUBEで(無料でもあるので),特に楽器のレッスンを拝聴させて頂いています。サックスのみならずピアノとかも、実は数学の授業(本当に解りやすい説明)も拝聴させて頂いてます。このYOUCUBEの授業で特に有効だと思うのは、一般的な(普遍的ともいえる)基礎知識や練習方法です。『良い音の出し方』的なごく一般的なテーマは色々な先生方が発信してくれていて、自分の練習の時にあーだ、コーダと思いながら、やらせて頂いています。ただ、このWEB授業の難点はあくまで一方通行で、講師の皆様の教える立場からですと、この人にあった教え方はできないので、ごく一般的な方法をご教授頂く事になると思います。この、ごく一般的内容が、先生のレベルにより本当に普遍的な一般なのか、単純に普通なのか、の違いが有って授業を受ける側からしますと、大変おもしろい訳です。なので、このWEB授業は、一方的な授業であるので、より講師のレベルが問われると感じます。またその反面、教える事が決まっていれば、いつも同じ事を一方的喋れば良い事になります。(高校生の時にそのような先生がいましたよね)

 今回のテーマで言いたかったのは、大学授業改革を進めて欲しいという事でしたが、横道に外れてしまいました。国立大学といえども大学生活を送る為に数百万円のお金がかかってしまう現状を早く打破して、このWEB授業でできる範囲は、全てそうすれば良いと思います。これにより、授業を日本にいながら他の有名大学の授業を聴講できるようになる訳です。そうでした!有名なクラリネット奏者とか好きなオーボエでもその授業風景をYOUCUBEで見る事ができます。これは全くすごい事ですよね!!

 これからの日本を支えてくれるのは、やっぱり教育でしか有りません。コロナがもたらした(ともいえる)WEB授業の今後の進化を期待したいと思います。