銅価格とコロナ

質問です!この順番は、何を基準にした順番でしょうか?一番が銀・二番が銅・三番目が金。オリンピックはじめ各種競技では、金・銀・銅の順番です。答えは、電気抵抗の少ない順番です。銅はその中でも産業界では地味ではありますが立役者と言えます。今この銅価格が異常な高騰を見せています。

 小職の経験でも2005年頃に銅価格が高騰して、電気製品の価格上昇を招いた経験があります。当時、インドネシアのスピーカー工場に勤務して購買をしておりましたので、この銅価格の高騰が激しく、電線材はじめトランス・スピーカーや、はたまたコイルや真鍮の資材までコストアップの要請がきて、その歯止めの交渉をするのに頭を悩ませた経験があります。明らかに便乗値上げの要請もありましたが・・

 今や、当時のコストアップよりもっとグローバルの高騰になっており、購買の窓口をされている皆まさのご苦労が偲ばれます。他の木材はじめ材料価格の高騰は、入手性にも及ぶため、生産を止め、工場を止める事になり、針のムシロの気分の辛い日々を送られていることと思います。在庫削減など、SCMの効率化を図る事により、材料メーカーはじめ、セットメーカーでも在庫削減を徹底されていますので、尚更、在庫が底をつく時期も早まるはずです。

 コロナ下で、業種により工場の稼働率・影響度合いも変わってきます。材料のコストアップを製品単価の転嫁する段階か、転嫁できる価格に収るのか、競合他社の動向は?など情報を収集して決断をして行かなくてはなりません。また、環境の問題もありコストアップの課題は多くあるのですが、ここは知恵の出しどころ、新しいイノベーションの始まりかもしれません。などと前向きに捉えていきましょう。