菅首相退陣と次の展開

政治の世界は、突然報道がなされて、その経緯がわからず結果だけを知ることになるパターンが多く感じます。今回も突然菅首相が、次期総裁選に出馬しないと記者会見があって、驚く羽目になりました。9月3日の午後に株価が急騰して、何かあったのかな?が、この件でした。

 菅首相のたった1年の任期ではありましたが、1. カーボンニュートラル宣言を2050年に達成すると宣言し、2. 携帯電話料金の引き下げに寄与し、そして、3. 2020年オリンピック・パラリンピックを実施し、成果を上げることができたこと、とそれなりの評価ができると思います。もちろん一方では、医療の緊迫化を招き、非常事態宣言が広がったなど、負の拡大もあったのは、間違いありません。政治の評価は、難しいのもわかりますが、一般庶民に分かり易く成果を正しく伝えることも必要かと思います。政治に関する話題は、野党は批判をするばかり、マスコミも基本的に批判的立場の報道ばかりがもてはやされ、良かった成果は、余り報道されないのが実情です。菅内閣も成果をアピールなり、正しく伝えることを真摯にするべきだったと思います。オリンピックに参列していた菅首相の冴えない表情は、ちょっと頂けない感じでした。せっかく実現できたオリンピックにせめて、楽しそうに穏やかな表情で、列席して頂きたかった、と思います。

 菅首相の退陣報道から株価の急騰が始まり、本日はやっと日経平均株価が3万円をつけました。日本の新首相の経済対策を期待して、海外勢の先物買いによる株価上昇と言われています。いつまでこの上昇基調が続くかわかりませんが、早くコロナを収束させて、インバウンド産業、飲食関連などコロナで大打撃を被っている産業の早期の立ち直りを期待したいところです。

 そう言えば、フィリピン・エアライン(PAL)の倒産報道もありました・・、インドネシアのガルーダ・エアラインも大変なようです。小職の駐在していた国々のコロナ感染もいまだに大変なようです。現地の従業員の中で死者が毎日のように出ているとか、日本人の間でもクラスターが発生しているとか聞いているので、本当に胸が痛みます。日本でも早く収束させ、海外の支援を進めて頂きたいです。