物価上昇と半導体不足やら

 ロシアの悲劇的な攻撃から、もう2ヶ月が経過しようとしています。ロシア産のガスや原油やら海産物の価格上昇や、ウクライナの小麦の供給減も予想され、一部のコモディティー価格が上昇しています。またコロナを起因とした半導体不足から自動車など電気製品の供給不足・納期遅れがますます深刻化しているようです。半導体は、コロナにより在宅勤務や在宅でのアミューズメントによるPCやゲーム機の需要増に対応するための不足は、十分理解できますが、一旦増産に入れば、機械化による生産ですので、不足感は徐々に解消されるのが通常でわないでしょうか?サプライヤーでも他の代替え部品検討、設計変更などを行いますので尚更です。

 先日軽トラックが欲しくて、やっとスペックにあった中古車を手に入れましたが、軽トラック市場でも半導体不足のため新車が入手しず楽、中古車の価格が上がっているとのことでした。いくつかのディーラーの説明で、軽トラックが半導体不足で納期が半年程度かかっている、などど説明がありました、まさか、軽トラックにそれほど半導体部品を使っているはずはないのに、この説明はないだろうとは思っていましたが、要は、他の通常の自動車用の生産が遅れているので、軽トラックの生産は、後回しになっていて遅れているということが分かりました。あと、部品遅れの可能性は、ワイヤーハーネスの生産遅れもあるようです。ワイヤーハーネスの部品は、銅線とケーブルを繋ぐ端子、そして端子との接続箇所を保護する部品などです。ただ、最近の車は伝送が進み、ハーネスは複雑極まりない回路になっています。ケーブルの色、長さ、種類と繋ぐ端子を組み合わせる必要があるのです。この作業は、人力なので人件費が安い海外工場で行うのが一般的なのです。最近では銅線ではなく、フレキの回路上でできるものは変わってきているはずです。ここに半導体部品が搭載されているのでしょう。

 今の日本では、自由主義社会を謳歌し、平和な生活を享受できていますが、何が本当のことなのか?を知らされない国民の不幸は、私たちも常々、気をつけなくてはいけません。何にが本当なのか、を自分で判断する・感じとる能力が必要だと感じます。