1ドル130円の円安とサプライチェーン

先日のプログにも記載しました。円安のもたらすサプライチェーンの日本回帰のお話です。日経新聞でもこの円安で日本の電子部品大手が、日本回帰を決めているとの記事がありました。円安により、輸入する原材料価格が上がっているのは事実で、消費者物価にも影響を与えています。一方、製品の輸出では競争力が高まり、またコロナの落ち着きにより、海外からの旅行客が戻ってきて、やっとインバウンドも息を吹き返すと思われます。

 ただ、足元は本日も午前中まで含めますと1000円を超す大幅安になっています。株安の大きな理由はいつもよく分かりませんが、対極的には、日本の経済の回復とともに、株価は上昇するのでは、と思いたいところです。世界経済では、中国のコロナによる上海のロックダウンとそれによる経済の停滞です。

 日本経済が、過去円高に誘導され海外からの安いものが怒涛のように入ってきて、国内製品が売れなくなりました。そのため、日本企業は海外で生産することにより、コストダウンをはかり競争力を高めてきた歴史があります。せっかくの円安の状況が戻ってきつつあるので、大手のみならず中小企業でも海外進出は日本国内製品を輸出することで、競争力を高めて頂きたい。このことが、サプライチェーンの強固なチェーンに繋がって参ります。確かに、以前のように労働集約型生産では難しいと思いますので、生産性をあげることのできる方法(必ずしもオートメーション化ではないと考えますが)で、を模索頂けたらと思います。やっぱり根幹が人材育成になりますが、ここで人材を海外から獲得することを含めて、人材の流動化を進める必要があります。

 日本の自動車が米国でパッシングされたあの時の米国はもはや居ません。日本経済を再度復活できる可能性が出てきています。地方の過疎化は、海外からの移住者が快適に暮らせる、働ける環境を作って平和で自由で楽しい日本が再生できれば良いですね。