静岡県の消費者物価に関するアンケート調査をある機関が行い、その結果をTVの県内ニュースで放映していました。その結果は、アンケートに答えた90%の人で物価が上昇したと感じているそうです。このプログでも4月に物価高の話題をさせて頂きましたが、あれから1ヶ月以上も経ち、小職の感覚では、通常のスーパーで買っているものとか、ガソリン価格とか意外と持ち堪えている感覚なのに、90%は言いすぎだろ、というのが正直な感想です。ロシアの侵攻以降で物価が上がったと感じたのは、ガソリン価格はありましたが今は150円/l台ですので、落ち着いている感じです。懸念されている小麦価格やパンの値段もそれほどまだ上がっている感覚はありませんし、野菜の価格も上がってる感じもありますが、ロシア侵攻の原因でもなく、木材の価格は、ウッドショックの続きで高止まり感があります。
政府にしてみれば、公約だった物価上昇2%を達成できる可能性も出てきて、早く賃上げにもつながらないかと、動向を静観しているのではと思います。
人の営みを考えますと、食材のコストが上がれば、その食材を食べない、代替えできる食材に切り替えて食べるとか、個人的にな趣向は変わると思います。また、メーカーなど生産者は、小麦に代替えできる食材を探し、加工を変えたり、違う材料を混ぜたりなど工夫を凝らして、コスト高を避ける工夫をしていくことになります。例えば、ここ数年で日本うなぎの価格が上がれば、食べる回数を減らしたり、中国産のうなぎを美味しく食べるく料理方法を試したりします。また、パンの値段が上がれば、小麦の代わりの米のパンを美味しく作る方法を工夫したりと、新たなイノベーションも起こってきます。ここにこそ、人としての知恵を生かしどころで、日本人の工夫や改善の賜物と言って良いと思います。
それにしても、スーパーで売っているお弁当の398円は、本当に安い!298円もありますが品数やボリューム感、味を含めて、世界一安いお弁当と言っていいと思います。この値段が上がれば、物価上昇90%に納得するかもしれません。