原材料コストが上がって、嬉しい業界は?

原材料不足または、不足が予想される時、製品を製造メーカーでは、原材料を多めに手当てをする(購入をする)ことを検討します。サプライチェーンを守るために、代替え部品の検討やら、源流にもっと戻ってその材料を手当てをするなど、製品の生産を遅れないように、検討をすることになります。近年の半導体不足や、ウッドショックや、ウクライナ情勢に伴う原油関連などで、不足の事態によるコストアップが起こっています。また、逆に中国の上海における経済活動が止まってしまうことで、鋼材ような原材料はダブつき、コストが下がっています。読みを間違いますと、ダブった原材料を多く購入し、不足の事態になる材料は入手できなかったりと、いろいろな事態が予想されます。

 さてこのような事態の時の購買マンは、どのようにすべきでしょうか?調達組織がしっかりとしていて、各種の信頼のおける情報がサプライヤー から入手できる場合には、まず、第一関門をクリアできるでしょう。ただそれでも、そうした情報を入手するセンスや、入手する情報を取捨選択すできるか否かが、購買マンの能力と言っていいでしょう。調達組織のない場合には、トップ自らが、情報を入手し、判断を下す必要があります。そして、次のステップは、どの程度の量をいつまでに、をどのように決めて決断をするかです。この時に大事なのが、外部の力と自社の実力です。外部の力はサプライヤーの力量で、どの程度の物をいつまでに入手できるか?はサプライヤーに力量に関わってきます。それには、自社の資金力や製品を精算する時の原材料の歩留りなど、自社の生産能力に関わる課題です。そして、物を確保する時のスペースです。このスペース確保が物によってh、温湿度管理ができるとか、入出庫業務のサービスが優れているとか、物流拠点として便利だとか、受払いシステムの課題も存在しますし、コストがかかる大きな要因になります。

 倉庫業界では、こうしたご時世では仕事が多くなり、ほくそ笑むでしょう。購買マンは、せっかく安くできた原材料コストをこうした倉庫代になってしまうのは実に不甲斐ない思いがするものです。反面、在庫が多いということは、材料切れの心配がなくありますので、ホットできるとも言えますが・・