レコード盤と大きなスピーカーの感動

今日から11月です。誕生日月は10月でしたので、色々お店から誕生月の割引の案内など頂いてはいただいたのですが、あまり使わずに過ぎ去ってしまいました。

 先月は誕生月ということでもないのですが、田舎の家に昔のレコード再生機と頂いた、昔の大きなスピーカーを持ち込んで、レコード鑑賞を楽しみました。以前、スピーカーの生産工場で働いていたこともあり、スピーカーには、思い入れやこだわりみたいなものも、多少はあるのですが、実をいうとマンション住まいでは、全く縁の無いものになっていました。田舎の家は、後々のライブができるようにDIYなどで再生する予定なのですが、目玉の一つがレコードが聴ける空間の提供です。ということで、大好きなクラシック音楽を聴いてみたのですが、なんとも味のある音がして、感動してしまいました。なぜか演奏家の感情がそのまま伝わってきたのです。

 スピーカー工場勤務の時代は、まだ、オーディオマニアもいて、また、サラウンドの5.1chなど、それなりに大きなスピーカーにもまだ存在意義があったのですが、最近は、イヤホンにとって代わり、スマホから出てくる音が、一番ポピュラーになってしまいました。そして最近では、コロナの影響もあり、生演奏の機会も少なくなり、一番多感な時期を過ごされている高校生、大学生など本当の演奏の感動は、なかなか味わえなかったのかもしれません。そしてスマホからの音では、演奏家の生み出す感情を伝えることはほぼ不可能と思います。

 音楽も、もちろん色々あってJAZZでもマイクでとった音をアンプで再生をするので、本来のアコースティクの音ではないないけれど、それでも演奏家の息遣いや、臨場感が伝わってきます。人はやはり自然の中で生きてこその人でもあります。たまには、スマホを置いて、パソコンを閉じて、TVも消して自然の音を楽しみたいものです。