今朝の日経に、富士フィルムとコニカミノルタの「事務用部品調達を統合」の記事がありました。事務用機器のコピー機では、ペーパーレス化による需要縮小による業務再編の動きのようです。
調達部門の統合は、一企業の部門統合という一見簡単なように思えるかもしれませんが、各製品の仕様の変更という開発部門、各部品の品質を見直す必要があるので、品質部門。そして調達した後の物流及び倉庫の変更が必要になるので、物流部門、また購入部品の品番設定を変更する必要があるのでその品番管理などのシステム運用部門など。製造に関する全部門を巻き込んでの大掛かりな見直し作業が必要になります。また、コスト絡みなので、一旦始めたら2社の秘密保持をしっかりと締結していく必要もあります。
そのため、予想するには新製品の開発より2社の共同開発、共同購買から開始にせざるおえないと思いますが、各会社の開発哲学やら、日程の運用なり歴史のある会社ならではのこだわりがあるはずなので、どこまで危機感を持って進めることが可能か?が一番の課題かもしれません。コピー機は技術革新で家庭にまで一般化が進み、消費者の不満はトナーの価格で、トナーの品番数の大量化とそれに伴う共通化の課題が浮き彫りになっているわけです。これを現状の課題として企業統合を図り、今ある品番数の共通化はちょっと難しと思われます。
過去の経験の通り将来に向かって、新機軸の共同開発製品に期待を期待したいところです。